ロックフォールをお手本にしたデンマークのブルーチーズ「ダナブルー」
日本に最初に紹介された青カビチーズ「ダナブルー」は、デンマークで世界輸出用に作られたブルー・チーズです。
あまり知られていませんが、デンマークは、チーズ生産と輸出が盛んです。
デンマークのチーズの特徴は、他の国のチーズをお手本にしたチーズが多いということ。
そして、このダナブルーはフランスのロックフォールをお手本にしたチーズです。
フランスの有名な青カビチーズ、「ロックフォール」を真似て作り、当初は 「ダイニッシュ・ロックフォール」 と名付けていましたが、フランスから厳重な抗議を受け、 「ダニッシュ・ブルー」 と改名し、さらに名前が長すぎる、ということで 「ダナブルー」 と短縮したという、いわく付きのチーズなんです。
それもそのはず。 「ロックフォール」と名付けていいのは、厳格な条件を満たしたものだけだからです。
詳しくはロックフォールのページへ
ロックフォールのように強めの塩味と、シャープな青カビの刺激が特徴で、値段も手頃なのが人気。
このダナブルーは、フランスのロックフォールの伝統的な製法にならい作られました。
少し違うのが、ロックフォールが無殺菌の羊の生乳を使っているのに対し、ダナブルーは殺菌した牛の生乳を使っているというところ。
羊のミルクは牛のものより脂肪分が高く、コクのあるチーズが作れるのですが、山羊のミルクと同じように独特のクセがあり、羊のミルクに慣れていない人には少し抵抗のある味です。
ダナブルーはロックフォールをお手本にしただけあって、ロックフォールとよく似た味ですが、牛の生乳を使っているので、チーズ自体の味にはそこまでクセがない。 だから、食べやすいんです。
だけど、青カビがチーズの内部でしっかりと繁殖しているので、青カビタイプのチーズの特徴でもあるシャープな辛みやピリッとした刺激は強め。 青カビの繁殖がものすごい。
見た感じ、くどい味なんじゃないかと思ってしまいそうですが、全然そんなことはありません。
初心者には、多少食べにくいと感じるかもしれませんが、青カビタイプのチーズが大好きという人にはコスパもいいのでおすすめです。
デンマークのチーズは、他のヨーロッパ各国のチーズに比べて、値段が少し安いのが特徴です。
この「ダナブルー」も100gあたり500円くらいで買えたりします。つまり、ロックフォールの半額以下で買えるということです。
料理に青カビチーズを使おうと思っているのなら、お得な値段で買えるダナブルーはおすすめです。
ダナブルーの詳細
原産国/地方 | デンマーク |
---|---|
風味 | 薄めの塩味と、ピリッとしたシャープな刺激。日本に最初に輸入されたチーズ。 |
食べやすさ | ★★★★☆ |
旬 | 年間 |
乳の種類 | 牛 |
乳脂肪分 | 50% |
よく合うドリンク | チーズの刺激をやわらげる重厚でしっかりとした腰のある赤ワイン。 |
よく合うフード | コクのある香ばしいライ麦パン。 |
ダナブルーの食べ方
パーティーのオードブルやおつまみとしてパンにのせて食べるのもいいです。
飲み物はフルボディの赤ワインを合わせたいところですが、この日は、ロゼで合わせてみました。
他にも、甘口の白ワインやグレープやベリー系の甘口ジュースとも合います。
ル・シュクレクール (LE SUCRE-COEUR)のパンと一緒に食べると、本当に美味しい!
これは青カビチーズ全般に言えることですが、甘いものとの相性が良い。
ジャムやハチミツと食べると、食べやすくなります。
ハチミツを垂らして食べるとチーズの塩気とハチミツの甘さでマイルドになるんです。
このダナブルーはブルーチーズの中では、値段も手ごろで品質も良く、シャープな青カビの刺激も感じられるリピートしやすいチーズです。
▼美味しいチーズは「オーダーチーズ」で!